LA式はり灸治療(瞑想鍼灸)とは
LA式はり灸治療は、アメリカ・ロサンゼルスで発展したアキュゾーンセラピーを師匠である小松武史先生から学び基盤とする。日々の臨床でより患者さんをリラックスさせることを重要視し、刺激や鍼の本数を極限まで減らして辿り着いた藍月独自の治療方法です。
身体を局所の集合体としてではなく、一つの生命活動として捉え、神経系の働きを中心に全身を観察、調整します。痛みのある部位だけではなく、呼吸、姿勢、筋緊張、皮膚の反応、表情、声、意識状態など、多くの情報を統合しながら施術を組み立てます。
瞑想様の反応が治療効果へ直結することが多く、脳波をよりそれに近づけるために鍼の本数をさらに減らして効果を維持していく中で辿り着いた、一本鍼での全身治療。さらには鍼を使わずに、指のみでも効果を得られる治療方法となりました。
神経系を整えるという考え方
症状は身体の一部分だけで起きているものではありません。神経系の過緊張によって、
- 筋緊張
- 血流
- 呼吸
- 睡眠
- 自律神経反応
これらは常に影響し合っています。そのため藍月では、局所だけではなく、身体全体が回復しやすい状態(ホメオスタシスの覚醒)を治療の目的としています。
瞑想状態を治療に利用する
治療中、多くの方が眠る直前のような静かな状態へ入ります。これは単なるリラックスではなく、外界への注意が静まり、身体が内側の回復へ向かう状態であると考えています。
呼吸は深くなり、筋緊張は自然にほどけ、内臓の動きが活発になる。治療後よりも翌日に変化を実感される方が多いことも、この状態と関係していると考えています。
少数鍼
LA式では、「何本刺したか」「どこに刺したか」「何番の鍼を使うか」ではなく、「どれだけ身体が反応したか」だけを重視します。
施術者の選択が足し算ではなく、患者さんに対する刺激の引き算であれば問題なし。決められたことよりも、治療の負担を減らす選択なのであれば正解と考えます。
一本で十分な反応が得られるのであれば、それ以上刺激を加える必要はありません。状態や相手との関係性によっては鍼を使用せず、指で主要経穴に触れるだけで、普段の治療と同等の効果も期待できます。
臨床で観察していること
治療前から終了まで、以下の変化を継続的に観察し、一つの反応として統合しながら治療点や段階を決定しています。
- 触診の結果と変化
- 呼吸の深さとリズム
- 眼球・瞬きの変化
- 表情の緊張
- 皮膚の質感
- 筋緊張
- 姿勢
- 声の変化
- 眠気や意識レベル
藍月で行っている主な治療
- セイリン03番5分鍼を使用した神経系へのアプローチ
- 少数鍼(平均1〜3本)
- 置鍼(セイリン:パイオネクス)
- 瞑想誘導のための台座灸
- 指のみで行う治療(刺激過敏・小児など)
※詳細な刺鍼技術や手順については勉強会にて公開しています。